【OC小説】夏空に沈む

Game Introduction

-登場キャラ- ノーヴェル セルナ B(ベル) ルヴィリアート アマルナ?

How To Play

※Liveで進めてます 静かな家に、蝉の音がよく聞こえる。 遠くからはさざ波の音と騒ぐ子供の声が聞こえる。 気持ち悪いほど気持ちいい、ただの夏だ。 ただの夏で終われたら、どんなに楽だったんだろう。 私はもう、それを知ることは一生できない。 ただ、夏の空に沈んでいくだけ。 ただ、この夏を早く終えるだけ。 ------------------------------------------------------------- ノーヴェル、と双子の弟の名を呼んだことは今まで何回くらいあっただろうか。 ノーヴェルと私、セルナは双子だ。 ノーヴェルは父親の赤い髪を。 私は母親の水色の髪を受け継いだ。 私が幼かった頃。 夜中に水を飲むため、ふと起きると両親はまだ起きているようだった。私も何も気にしなかった。 ある言葉だけが、今も刻みついている。 「…最近、近くに怪しい人がつけているようなの。」 「ノーヴェルたちに害を与えないといいけど…」 それだけだったら、ただ注意するだけでよかった。 翌日の朝、私の父親は水死体で発見された。 海で沈んでいたのを、地元の漁師が発見した。 警察は自殺だと…そう話していた。 ありえない。昨日あんなことをいっていたのに。 そこまで考えた私の考えは一つに定まった。 "母のストーカーが父を自殺に見せかけて殺害した" もうそれしか…幼い時は考えられなかった。 ------------------------------------------------------------- 3年後。 ストーカーを特定するのは早かった。 紫色の髪色の少女。本名不明。 一回だけ母が声をかけて、名前を聞いたそうだ。 そうすると彼女はこう答えた。 「…Bといいます」 名前の頭文字と私は踏んでいる。 Bから始まる女の子の名前。 バーバラ、ベイリー、ベティ、ビアンカなどを考えた。 ……今日は家を特定する。逆ストーカーだ。 後ろから、ほんの少しだけ小さな悲鳴が聞こえた。 だけど、私は気にせずに行ってしまった。 人生で一番、あの瞬間を後悔している。 ------------------------------------------------------------- 「……ついた…。」 小さく、ぼそっとした声が聞こえた。 それを遠くの電柱から私が眺めていた。 今だ、覗こう…。 「ベル」とだけ書いてあった。 間違いない、彼女の名前はベルだ。 …母に報告しよう。そうすれば私たちも殺されずに済む。 私は少し軽い足取りで家へと向かった。

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-natsuumare-

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