【小説】僕の戦争と青い兵器 第十話 ドラえもん&クレヨンしんちゃん二次創作
Game Introduction
階段をゆっくりと降りていく三人。のび太、まさお、そしてしんのすけ。先ほど見た“計画”の映像が、まだ脳裏に焼きついているようで、誰も口を開かない。 無機質な金属の階段。地下に進むごとに、空気がじっとりと湿り、重くなっていく。灯りは申し訳程度の非常灯のみ。赤いランプが、彼らの影を無数に揺らしていた。 やがて、階段の先に、鉄格子が見えた。 のび太は自然と歩みを早める。まさおも、何かに引き寄せられるように後に続く。しんのすけは周囲に警戒しながら、慎重に構えた。 格子の奥には、薄暗い牢獄。 中でうずくまっていた一人の少女が、かすかに声をあげる。 「アイちゃん……!」 まさおが目を見開き、声を震わせて呼びかける。 少女がこちらに顔を向けた。乱れた髪の奥から、やつれながらも気品を保つ瞳が覗く。そして、声が響いた。 「まさお…? ……しん様!!しん様、来てくださったのですね!」 「えっ?」 まさおの顔が、すぐに困惑に変わる。 「え? ちょ、ちょっと……アイちゃん?僕、いるけど……」 「しん様、私……この世界で、どれほどあなたを探し続けたか……!」 「なんでよ……」まさおは苦笑いを浮かべた。 のび太は格子に近づき、別の声を聞き取った。 「のび太さん……?」 その声は――静香だった。 「静香ちゃん!」 格子越しに、ふたりの視線が重なる。のび太は何も言わず、拳を固く握った。無事だった。ただ、それだけで十分だった。 だが、再会の喜びは、長くは続かなかった。 「おいおい、騒がしいなと思ったら、まさか侵入者が来るとはね。」 背後から、静かな、しかし不気味な声が響いた。 三人が振り返る。そこには、スーツをまとった一人の男が立っていた。 無表情のまま、堂々と歩み寄ってくる彼の背後には、ずらりと並ぶロボット兵たち。その眼は赤く輝き、侵入者を即座に排除せんと殺気を放っていた。 のび太は身構える。 「出来杉っ…!」 「静香ちゃんを……返してもらう」 出来杉はわずかに微笑む。 「無理だよ。彼女は、僕の計画の中心にいる。」 のび太の拳が震える。 「どういうことだ…!」 「聞いて驚くなよ。……1年後、ハロウィンの日。渋谷の交差点で、ドラえもんの“本機”と大量のクローン及び我が軍の最高戦力を率い、僕はこの国を焼き尽くす。そして、一般人を皆殺しにし、君たちの“部隊”を根絶やしにする。」 「なぜそんなことを……!」 出来杉は、冷たい笑みを浮かべた。 「 「おいおい、信じてくれよ。僕が嘘をつくような男だと思うかい?」 のび太は静かに息を吸い込む。 「……分かった。次会うときは、お前を殺す。友達だったとしても、君を許さない。静香ちゃんをさらったこと……罪のない人への攻撃……そして、僕の“友達”を、兵器として扱ったことも」 「おい待ってくれよ… まさかここから生きて逃すとでも…?」 そのとき、格子の奥から別の声がした。 「お兄ちゃん!助けに来たよ!…って、それ彼女!?」 金属の床を駆ける軽やかな足音。そして、二丁拳銃を構えた少女が現れた。長い髪が翻る。 「違うゾ!これはアイちゃんだゾ!」としんのすけがすかさず返す。 「って、もしかして……ひまわり!?」
How To Play
この下書きディズニーランドで書いた
Author
Negitoro-Samurai
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