【小説】僕の戦争と青い兵器 第十一話 ドラえもん&クレヨンしんちゃん二次創作
Game Introduction
銃声が、地下牢の重たい空気を鋭く切り裂いた。 金属の床を駆ける軽やかな足音。その音と共に現れたのは、長い髪をなびかせ、二丁拳銃を構えた少女、ひまわりだった。 「誰だ……!?」 出来杉が反射的に銃を構えるが、その少女は一瞬の迷いもなく、出来杉の背後に並ぶロボット兵たちに狙いを定めた。 「そこ、邪魔なのよ!」 パンッ! パンッ! パンッ! 銃声が三度、空間を貫いた。命中精度は異様なほど高く、赤い瞳を持つロボット兵たちは、ひとり、またひとりと崩れ落ちていった。 ひまわりは、肩越しに後ろを一瞥すると、素早くロック機構へと狙いを定めた。 「このくらい、外すまでもないわ」 パンッ! 鋭い金属音とともに、牢屋の鍵が撃ち砕かれた。錆びた鉄格子がゆっくりと軋みを上げて開いていく。 「ほら、さっさと出てきなさい。ここでの再会にしては、ちょっと湿っぽすぎるわ」 彼女の言葉に、静香とアイは顔を見合わせ、安堵と驚きの入り混じった表情で一歩前へと踏み出した。 出来杉が振り返る。「……くっ、やるな……」 銃を引き抜き構えようとする、その刹那―― ドォォォンッ!! 天井が大音響とともに崩れた。コンクリートと鉄骨が粉砕され、その瓦礫の中から、パワードスーツを着た巨体が現れる。 「おーい!静香ちゃんがいるのって、ここで合ってるか!?」 「お……お前は!?」 のび太が驚きに目を見開く。瓦礫の中に立つその男――ジャイアンだった。 「おおっ!のび太じゃねぇか!救出できたんだな!……って、あれ、こいつ出来杉か?なんでこんなとこに……?」 ジャイアンが警戒しつつも拳を構える。のび太は、安堵と嬉しさが入り混じった表情で呟いた。 「馬鹿……!」 のび太は静香のもとへと駆け寄り、その身体を優しく抱き起こす。しんのすけもアイを支えるようにして立たせた。 その時、風を裂くような音が頭上から響く。 「おーい!!」 破壊された天井の先に、ホバリングするヘリコプターが現れる。機体の横からははしごが吊り下げられ、スネ夫が風間、ネネちゃんと共に扉から顔を覗かせていた。 「急げ!早くしろーッ!」 だが――その瞬間。 「……逃がすと思ったかい?」 出来杉が立ち上がり、ヘリへと銃を構えた。 しかし、引き金にかけられた指は動かない。彼の顔には狂気とも取れる笑みが浮かんでいた。 「僕は一体何をしているんだ… ここで殺したら勿体無い…楽しみがなくなってしまう。…はははっ……さあ、楽しくなりそうだ。なあ?そう思わないか?」 すると、地下の壁面に備え付けられた無線スピーカーから、微かに声が響いた。 「おい、はしゃいでいるのはお前だけだぞ。しかし……初めてかもしれないな。お前に同情するのは」 誰の声かも分からないまま、静まり返る空間。その静寂の中で、ひまわりがふっと銃口を下げ、静香に向けて微笑んだ その時だった。 「……なんだ。帰らないのか?」 低く静かな声が牢の奥から響いた。 出来杉が立ち上がり、ひまわりをじっと見つめていた。 「せっかく鍵まで壊してやったのに、あんたはまだここにいる……興味があるな。君のような“異物”に。」 ひまわりは銃口をわずかに下げ、眉をひそめた。 「興味なんていらないわ。あなたに構ってる暇なんて、こっちにはないの 私、宝石とブランドとイケメンにしか興味ないの。」 「はははっ。そうか、じゃあまた会おう。君とまた会える日を楽しみに待つとするよ。」 「このスケベ… お兄ちゃんみたいね。…さてと、あなたの言うとうり、帰るとしますか… 出発おしんこ〜」
How To Play
伸びたい
Author
Negitoro-Samurai
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Game Information
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